この記事では、未就学児(3〜6歳)の子どもをもつ保護者の方に向けて、「プログラミング的思考」をどうやって家庭で育てられるのか、特に通信教育という手段を使って実践的に学ばせる方法を紹介していきます。
- INDEX
はじめに|なぜ「幼児×プログラミング思考」なのか?
子どもが未来を生き抜くために必要な「考える力」
もしかすると、「プログラミングなんて、うちの子にはまだ早いのでは?」と思われたかもしれません。実は、そう感じる方がとても多いです。でも実は、今の時代、プログラミング的思考は、読み書きや算数と同じくらい“当たり前に身につけるべきスキル”になってきています。
文部科学省も2020年から小学校でのプログラミング教育を必修化し、さらにSTEAM教育(科学・技術・工学・アート・数学)を推進しています。こうした流れは、「正解のない時代」に対応するために必要な力を、子どもたちに早いうちから育てるという考えに基づいています。
「プログラミング=パソコン操作」ではない!
「プログラミング」と聞くと、「パソコンを使ってコードを書く」「ゲームを作る」などのイメージがあるかもしれません。でも、未就学児の段階で大切なのは“順序立てて考える力”“試行錯誤する力”なんです。
つまり、「どうすればこの結果になるのか?」「このやり方はうまくいった?」「じゃあ次はどうしよう?」と、自分で考え、改善していく力。これがいわゆる“プログラミング的思考”です。
この思考法は、単にITスキルを育てるためだけではなく、日常生活や将来の学習、仕事においても非常に大切な基盤になります。
忙しい親こそ「通信教育」をうまく活用しよう
とはいえ、毎日忙しい親御さんが、教材を自作して一から教えるのは現実的ではありません。そこでおすすめしたいのが「通信教育プログラミング」です。
最近では、幼児向けに特化した教材も数多く登場しており、紙ベースのワークから、タブレット教材、アプリ連動の知育おもちゃまで選択肢は広がっています。
本記事では、この「通信教育×プログラミング思考」のメリットや活用法を、具体例・体験レビューを交えながらわかりやすく解説していきます。
ありがとうございます。それでは、**第2章「プログラミング思考って何?幼児にも必要?」**をお届けします。
プログラミング思考って何?幼児にも必要?

「プログラミング思考」ってどんな考え方?
まず最初に、「プログラミング思考(=プログラミング的思考)」という言葉をしっかりと理解しておきましょう。
これは、簡単に言うと「物事を順序立てて考えたり、うまくいかないときに試行錯誤して改善したりする力」のことです。
たとえば、朝の支度でいうと…
「顔を洗う → 歯を磨く → 着替える → ごはんを食べる」
このように、決まった順番で行動すると、スムーズに一日が始まりますよね。この「順番に考える」というのが、まさにプログラミング思考の一部です。
また、「今日は服が濡れてるから、先にごはんを食べよう」とか、「昨日のやり方だと遅刻しそうだから、順番を変えよう」といった“自分で考えて工夫する力”も、同じように大事な要素です。
プログラミング=「コンピュータを使う技術」だけではありません。自分の頭で考え、行動する力を育てる土台が、プログラミング思考なんです。
なぜ今、幼児にも必要なの?
正解が一つじゃない時代の「考える力」
昔は、「こうすれば正解」「このやり方が一番」というものがありました。でも今の時代、そしてこれからの未来では、「正解が一つではない」「自分なりの答えをつくる力」が求められています。
たとえば、AIがたくさんの仕事を自動化するようになったとき、人間に求められるのは“言われた通りにやる力”ではなく、“考える力・工夫する力・問題を見つける力”です。
この力は、一夜漬けで身につくものではありません。だからこそ、思考の基礎を幼児期から育てることがとても大切なんです。
幼児期でも学べる!3つの基本思考
①【順序立てて考える力(シーケンス)】
「やることの順番を考える力」です。
例)おやつを作るとき:
- お皿を用意する → お菓子を出す → お茶をそそぐ
このように、一つ一つの工程を意識して組み立てることで、段取りを覚えていきます。積み木やパズル遊び、絵本の読み聞かせもこの力の土台になります。
②【もし〜なら(条件分岐)の力】
これは「状況に応じて行動を変える」力です。
例)「雨が降っていたら傘をさす」「赤信号なら止まる」
日常にあふれている「条件反射」も、立派な“分岐”の考え方。おうち遊びでも、「じゃんけんで勝った人がスタート」などのルールづくりで楽しく育てられます。
③【繰り返し(ループ)を見つける力】
「何度も同じ動きをする」「パターンを見つける」力です。
例)手を洗うときは、「ぬらす→せっけん→こする→流す→ふく」という同じ手順を繰り返しますよね。
歌やリズム遊び、手順カードなどを使うと、楽しく自然にループ構造を理解できます。
実生活の中でできる!思考育てのアイデア
会話の中に「どうして?」を増やそう
「どうしてこの順番にしたの?」「なんでこの道を選んだの?」といった問いかけを通して、子どもが「考える→言葉にする→整理する」プロセスを自然に学べます。
正しい答えを求める必要はありません。「考えること自体が楽しい!」と思える関わり方が大切です。
間違いは“チャンス”と伝える
子どもが間違えたとき、「違うよ!」とすぐに正すよりも、「なんでそうなったんだろうね?」「他のやり方、あるかな?」と聞いてみましょう。
失敗を責めず、試行錯誤を肯定する声かけが、柔軟な発想を育てます。
“ごっこ遊び”にルールや順番を組み込む
「お店屋さんごっこ」「レストランごっこ」などは、役割分担や順番の理解、判断の切り替えなどを学べるチャンスです。ちょっとした声かけやルールの追加で、思考を深める遊びに変わります。
親が「教える」必要はない。伴走でいい。
最後に強調したいのは、親がプログラミングを教え込む必要はないということです。
大事なのは、「考えることって楽しいよ」と子どもが感じる環境をつくること。通信教育の力を借りながら、親は“一緒に楽しむ伴走者”になれば十分です。
通信教育で育てる3つの理
〜親子でムリなく、楽しく“考える力”を育むには?〜
「プログラミング的思考が大切なのはわかった。でも、じゃあどうやって教えたらいいの?」
そんな声が、保護者の方からよく聞かれます。
ここでの答えはシンプルです。「教える」より「一緒に楽しむ」ことを意識するだけでOK。そのサポート役として、非常に心強いのが“通信教育”です。
理由①:忙しい親でも無理なく続けられる「設計」がある
決まった教材が届くから“迷わず始められる”
通信教育の大きなメリットは、「何をやればいいかがすでに整理されている」ということ。
例えば、ワンダーボックスなら毎月アプリとキット教材が届き、Z会ならテーマに沿ったワークや動画教材が届きます。
親があれこれ調べたり、手作りで準備したりする必要はありません。送られてきたものをそのまま使うだけなので、忙しい毎日でも「今日はこれを一緒にやってみよう」と、気軽にスタートできます。
親のスキルに依存しない“自走設計”
「プログラミング、正直よくわからない…」という方も大丈夫。
多くの通信教材では、子ども自身がアプリや教材の誘導で取り組めるように設計されています。親がコードを書いたり、専門知識を教えたりしなくても、「子どもが自分で試し、考える」仕組みが組み込まれているのです。
動画ガイドやキャラクターのナビゲーション、直感的に動かせるブロックなどがその一例です。
理由②:「遊び感覚」で学べるから続く!
“楽しい”が前提だから、やらされ感ゼロ
幼児期の学びにおいて一番大切なのは、「学習=楽しい体験」であること。
通信教育は、遊びと学びの境目が曖昧なつくりが得意です。
例えば、
- ワンダーボックス:アプリでパズルや空間認識のゲームをしながら“思考のクセ”を育成
- Z会:紙のワークで「できた!」を感じやすいようにレベル設計
- こどもちゃれんじ:人気キャラと一緒に、手を動かす仕掛け満載
…など、楽しい仕掛けがたっぷり。しかも「楽しい」の中に、思考の要素が自然に入っているため、「知らないうちに考える習慣」が身についていきます。
「やってみたい!」の気持ちを大切にする設計
プログラミング的思考は、“自分で考えて動いてみる”ことで育ちます。
通信教育では、「やりたい」「どうなるんだろう?」「もう一回やってみたい」と思えるような好奇心を引き出す設計がされているのが特長です。
親が「やりなさい」と言わなくても、子どもが自発的に取り組むようになるのは、こうした教材の力が大きいです。
理由③:「小さな成功体験」を積み重ねて、学びの土台を作れる
幼児の学びに必要なのは「できた!」の実感
プログラミング的思考を育てるには、「失敗→改善→成功」のサイクルが必要ですが、そのためにはまず**「できた!うれしい!」という達成感**が欠かせません。
通信教育は、あらかじめ達成しやすいステップで設計されているため、小さな成功を繰り返す経験が自然と得られるのです。
例えば、Z会では1回5分〜10分程度の活動で終えられるワークがあり、ワンダーボックスでは1問解けたらアニメーションで褒められるなど、「自己効力感」を高める工夫が満載です。
「うまくいかない」も“楽しめる設計”に
失敗も「学び」の一部ですが、幼児は失敗に弱いもの。
その点、通信教材では、
- 何度やってもOK
- 間違えてもヒントが出る
- 遊びの延長だから気持ちが折れにくい
といった仕組みがあるため、「うまくいかないからもうやめた」ではなく、「またチャレンジしたい」に変わるのです。
親としても、「子どもがくじけず、楽しそうに続けている姿」にホッとできる場面が多くなるでしょう。
通信教育は“家でできる教室”みたいなもの
最近では、「通わなくても家でしっかり力がつく教材」がどんどん進化しています。
しかも、自由な時間に、好きなペースで取り組めるのは、幼児の生活リズムにぴったり。
もちろん、家庭の方針や子どもの性格に合わせて合う・合わないはありますが、まずは1つ試してみる価値は十分にあります。
【比較】幼児向け通信教育サービス3選
〜わが子に合うのはどれ?実際の違いと選び方〜
前章では、「通信教育が幼児期の思考力育成にぴったりな理由」をお伝えしました。
でも実際には、「色んなサービスがあって、どれを選べばいいの?」と悩む方が多いと思います。ここでは特に人気のある3つの教材を厳選し、プログラミング思考を育てたい家庭に合う視点で比較していきます。
比較する3つの代表サービス
サービス名 | 運営 | 対象年齢 | 特徴 |
---|---|---|---|
こどもちゃれんじ(思考力特化コース) | ベネッセ | 年少〜年長 | 身近な題材で思考の基礎を育成。親しみやすい。 |
Z会 幼児コース | Z会 | 年少〜年長 | 知識+思考力のバランス型。紙と実体験重視。 |
ワンダーボックス | ワンダーラボ | 年中〜 | アプリ+キットでSTEAMを体系的に学べる。 |
1. こどもちゃれんじ「思考力特化コース」
親しみやすく、“考えるクセ”を自然に育てる
特徴
- 大人気キャラクター「しまじろう」が登場
- ワークと体験型教材のバランスが◎
- 映像教材・お話・ゲーム感覚で「考える」を導入
プログラミング思考との関係性
こどもちゃれんじでは、「順序立てて考える」「選択肢から最適を選ぶ」といった基礎的な思考力を、遊びの延長で自然に育てられます。
例えば、「迷路ワーク」「間違い探し」「並び替え問題」などがあり、条件分岐や論理的な順序の理解につながる構成です。
向いている家庭
- はじめての通信教育に安心感を求めたい
- キャラクターと一緒に楽しく学ばせたい
- あくまで「遊びメイン」で気軽に始めたい
2. Z会 幼児コース
“考える力”と“学習の習慣”を同時に育てる良教材
特徴
- 「自分で考えて答えを導く」ワーク設計
- 実体験(クッキング・観察・調査など)重視
- 保護者向けの指導ガイドが丁寧
プログラミング思考との関係性
Z会の魅力は、単なる知識の詰め込みではなく、「なぜそうなるのか?」を考える習慣が自然につく点です。
たとえば、季節の食材を使った料理をテーマに、
材料をそろえる → 手順を考える → 実践する
…という形で、“順序立てる・試す・振り返る”のサイクルが構造化されています。これはまさにプログラミング的な思考の流れと一致します。
向いている家庭
- 親も一緒に取り組む時間がとれる
- 「学びの質」を重視したい
- タブレットではなく紙教材を好む
3. ワンダーボックス
本格的なSTEAM×思考力育成ならこれ!
特徴
- 専用アプリ+毎月届くキット教材
- パズル・空間認知・数理思考を遊びで学べる
- 教材開発は東京大学の研究チームが監修
プログラミング思考との関係性
この教材のすごさは、「アプリで直感的に操作・思考 → 現実で手を動かす教材へ発展」という設計にあります。
たとえば、アプリ上のブロックパズルで思考をトレーニングしたあと、届いたパズルキットで実際に手を使って解いてみる。
このデジタルとアナログの組み合わせが、思考の深さをぐっと高めます。
向いている家庭
- STEAM教育に関心がある
- タブレット操作に抵抗がない
- 親子で一緒に思考遊びを楽しみたい
比較まとめ:どれがわが子に合う?
項目 | こどもちゃれんじ | Z会 | ワンダーボックス |
---|---|---|---|
難易度 | やさしい | 標準〜やや高 | やや高いが柔軟 |
対象 | はじめての学び | 思考+体験重視 | STEAM+論理重視 |
学び方 | ワーク・DVD中心 | ワーク+体験中心 | アプリ+キット |
価格感 | 月額 約2,480円〜 | 月額 約2,000円〜 | 月額 約4,200円〜 |
保護者の関わり | 最小限でもOK | ある程度必要 | 一緒に楽しむのが前提 |
選び方のヒント
- まずは1つ、無料体験や資料請求をしてみるのが◎
特にこどもちゃれんじやZ会は、資料請求でも教材の雰囲気がわかるのでおすすめです。 - “親の負担感”と“子どもの楽しさ”のバランスを考えましょう
例えば、忙しいご家庭では、アプリ主体のワンダーボックスの方が負担は少ない場合もあります。 - 完璧を求めず、「合わなければ変える」くらいでOK!
大切なのは、「楽しく考える習慣がついたかどうか」です。相性が合うかは実際に触れてみて初めてわかります。
実際に使ってみた!体験レビューと家庭での工夫
〜通信教育を“やりっぱなし”にしない親のヒント〜
「教材を選んだけど、ちゃんと使いこなせるかな?」
「途中で飽きちゃったらどうしよう…」
通信教育は確かに優れた仕組みですが、「買って満足」になってしまうケースも珍しくありません。
この章では、実際に我が家で取り組んできた教材体験をもとに、“うまく続けるコツ”と“家庭でできる工夫”を具体的にご紹介します。
我が家の体験レビュー:ワンダーボックス編
始めたきっかけ
年中の息子が「パズル大好き!」「iPad触りたい!」という好奇心旺盛タイプだったこともあり、「これは向いてるかも?」とワンダーボックスを導入。
資料請求後の無料お試しでハマったので、そのまま継続を決定しました。
実際の取り組み
- アプリは1日10分〜15分程度、本人がやりたいタイミングで
- 届くキット教材は週末に一緒にやる「親子時間」として活用
- やり終えたものはリビングに飾って「見える化」
「ゲームっぽく見えるのに、めちゃくちゃ考えさせられてるな…!」という印象。難易度は徐々に上がりますが、「あとちょっとでできる!」という絶妙なラインが保たれていて、子どももやりたがります。
感じたメリット
- パズルや条件の組み合わせを自分で考える習慣がついた
- 「これってこうかな?」と仮説を立てて検証する力が育っている
- 「もっとやりたい!」というポジティブな学習意欲
ここは注意!のポイント
- 親のサポートなしで完結するわけではない
→ 初めの導入や操作サポートは必要。完全に“放っておける”教材ではありません。 - キット教材は放置すると埋もれがち
→ スケジュールを決めたり、「○曜日は親子ワンダー時間」といったルール化が効果的。
通信教育をうまく活用する家庭の工夫5選
①「やる日・やる場所」をルーティン化する
- 例:平日は夕食後にアプリ10分、土日は午前中に親子ワーク
- 決めておくことで、習慣になりやすく、親子のストレスも軽減されます。
②「できたことを見える化」して、ほめる材料にする
- ホワイトボードやアプリの画面をスクショして壁に貼る
- 小さな成功でも「よく考えたね!」の声がけが効果的です。
③「飽きたサイン」を見逃さない
- 無理に続けさせると逆効果。興味が続かないときは、無理せずスキップOK。
- 時には親が「これ面白そうだね」と好奇心を引き出す工夫も◎
④「親ができない」ことを恥ずかしがらない
- むしろ「一緒に考えよう」「ママ(パパ)も悩んでるよ〜」という姿勢が、子どもにとって安心材料になります。
⑤「やり終えた後の会話」で思考を定着させる
- 「どうやって考えたの?」「何がむずかしかった?」と問いかけるだけで、自分の思考を言語化する練習になります。
よくあるつまずきと対処法
よくある悩み | 対処法 |
---|---|
最初はやってたけど最近飽きた | 難易度が合わなくなってきた可能性も。無理に続けず、別教材と交互に使うのも一手。 |
親が忙しくて付き合えない | アプリや音声ナビが優れている教材を選び、親の関わりは「週末だけ」に絞るのも◎ |
つい「ちゃんとやりなさい」と言ってしまう | 学習というより“遊びの延長”を意識して、「面白かった?」「どこが好き?」と声かけを変えてみる |
通信教育を“我が家流”にアレンジしよう
最後に大切なのは、教材を完璧にこなすことより、親子で楽しく思考の時間を持てたかどうかです。
通信教育はあくまで“ツール”であって、“正解”ではありません。
ご家庭の生活スタイルやお子さんの気質に合わせて、「うちのペースでやる」ことが一番の成功法です。
よくある疑問Q&A
〜「ゲームばかりにならない?」「親が教えられなくても大丈夫?」にお答えします〜
ここまで読んでくださった方の中には、
「よさそうなのは分かったけど…うちの子に本当に合うのかな?」
「教材を買っても親が教えられないかも」
そんな一歩踏み出す前の不安を感じている方も多いと思います。
この章では、実際によく聞かれる代表的な疑問を取り上げて、教育現場・家庭でのリアルな視点からお答えしていきます。
Q1. 「ゲームばかりにならない?」「中毒化が心配です…」
▶ 答え:遊びと学びを“目的”で分けると逆効果。“考えるゲーム”は学びの入口です。
いわゆる「ただの娯楽ゲーム」と、プログラミング的な思考を育てる知育アプリ・教材はまったく違います。
- ワンダーボックスやScratchJrなどは“考えないと進まない”設計
- パズル・選択・順序立てなど脳をフル稼働する内容
- タイム制限や広告など中毒要素は一切なし
心配であれば、「1回10分」「○曜日だけ」と時間とルールを決めて一緒に楽しむことで、“遊び過ぎ”のリスクはほぼ回避できます。
Q2. 「親がプログラミングなんて分からないけど大丈夫?」
▶ 答え:まったく問題ありません。むしろ“知らない親”こそ最適。
理由は2つあります。
- 幼児向けプログラミング教育は「技術」ではなく「考え方」が中心だから
→ 難しいコードや計算は出てきません。「順番通りに並べる」「条件に合うように選ぶ」といった、生活の中で身につける思考力がメインです。 - 親が「一緒に考える」姿勢が、子どもに安心感を与える
→ 「これはママも知らないな〜どうなるんだろう?」と声に出すだけで、子どもは“調べてみよう”という姿勢に育ちます。
Q3. 「やらせすぎて疲れない? 子どもが嫌がったらどうする?」
▶ 答え:“やらせる”より、“気づけばやってる”のが理想です。
幼児期は、疲れる・飽きるのも当然。そこで大切なのは次の3つ。
- やらない日があってもOK。無理に続けない
- 興味のある教材・単元からやらせていい(順番を守らなくても可)
- 「お母さんもやってみたいな」と巻き込むとハマることが多い
特にワンダーボックスやZ会などは、一問一答形式ではなく“発見型”の内容なので、「どうなるか分からないワクワク」が動機づけになります。
Q4. 「小学校でプログラミングがあるって聞いたけど、それに備えた方がいいの?」
▶ 答え:はい、ただし“教科の勉強”というより、“考える習慣”を先につけておくのが効果的です。
小学校では2020年度から「プログラミング教育」が必修化されました。
とはいえ内容は、
- 「順序立てて命令を出す」
- 「原因と結果を意識する」
- 「問題を分けて考える」
といった論理的思考のトレーニングが主で、「タイピング」「コードを書く」といった技術面は重視されていません。
だからこそ、幼児期から遊びの中で考える経験を積んでおくと、小学校での理解がスムーズになります。
Q5. 「紙の教材とデジタル、どっちがいいの?」
▶ 答え:両方あるのがベスト。でも、家庭によってバランス調整でOK。
それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
項目 | 紙教材(Z会など) | デジタル教材(ワンダーボックスなど) |
---|---|---|
メリット | 書く力・集中力がつく、視覚的負荷が少ない | 直感的、テンポが良く、達成感が得やすい |
デメリット | 親の声かけが必須、飽きやすい場合も | 目が疲れやすい、放置するとただの“画面遊び”に |
お子さんのタイプに合わせて、
- 「平日はアプリ、週末は紙で親子ワーク」
- 「1ヶ月交代で教材を切り替える」
といった“ハイブリッド方式”が長続きしやすく、おすすめです。
Q6. 「お金をかける価値、本当にあるの?」
▶ 答え:“自分で考える力”を伸ばす投資として、費用対効果は高いです。
1ヶ月あたり2,000円〜4,000円という通信教育費を高いと感じる方も多いでしょう。
でも、習い事や知育玩具に比べても、通信教材のコスパは非常に良いです。
- 月ごとに教材が届くので“飽きずに継続”しやすい
- 保護者の伴走支援やアプリ機能が充実していて、“プロに任せて育てる”安心感
- 子どもの得意・興味に気づけるツールとしても◎
不安があって当然。でも、一歩踏み出すと“学ぶ楽しさ”が見えてきます。
「自分には難しそう」「続けられるか不安」という気持ち、とてもよく分かります。
でも、幼児向けの通信教育は、親も子も“ゼロから楽しめるように”設計されています。
最初の一歩は、「資料請求して一緒に見てみる」だけでも大丈夫です。
大切なのは、“興味を持つ瞬間を一緒に作ってあげること”。
おわりに
〜小学校以降にもつながる“学ぶ力”を育てよう〜
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
「通信教育でプログラミング的思考を育てる」というテーマに対して、
- それって本当に必要?
- 家でやれるの?
- わが子に合ってる?
と、いろいろな疑問や不安があったと思います。
でも、今あなたがこの記事をここまで読んでくださっているということは、
「わが子に“考える力”をしっかり育ててあげたい」という強い思いがある証です。
この最終章では、幼児期の“楽しい学び”が、どうやって小学校以降の“本当の学力”に育っていくのかを、一緒に整理してみましょう。
なぜ「学ぶ力」なのか? 成績やスキルよりも大事なこ
小学校以降、学習がどんどん抽象的・複雑になっていく中で、
「勉強が得意な子」と「つまずく子」の差は、実は“考え方”の差であることが少なくありません。
例えば——
- 問題を見たときに「何を聞かれているか」を整理する力
- わからなくても「とりあえずやってみる」粘り強さ
- 正解を覚えるよりも「どうしてそうなるのか?」に目を向ける姿勢
これらはすべて、「プログラミング的思考」と深くつながっています。
幼児期に通信教育で遊びながら“考える習慣”を持った子は、
小学生になってからも「分からないことにワクワクする子」になっていくのです。
プログラミング=未来の武器。でも“手段”でしかない
AIやITが進化し続ける今、「プログラミングを学ぶ=将来有利」と考えるのは自然なことです。
ただし、大切なのはここ。
プログラミングは“目的”ではなく“手段”
本当に育てたいのは、「思考力」「表現力」「主体性」
たとえば、将来プログラマーにならなくても——
- 自分の意見を言える子
- 問題を整理して、試して、修正できる子
- 困っている人に役立つアイデアを出せる子
そんな力が、これからの社会で本当に求められる“生きる力”です。
だからこそ今、「遊びの中で考える力を育てる」通信教育の価値が見直されているのです。
まとめ:今日からできる3つのステップ
最後に、「やってみたいけど何から始めたらいい?」という方へ、今すぐ行動できる3ステップをご紹介します。
【STEP1】まずは資料請求 or お試し体験から
こどもちゃれんじ、Z会、ワンダーボックスなど、各社とも無料のお試しやサンプル請求が可能です。
まずは「子どもがどれに興味を示すか」を見てみましょう。
【STEP2】親子で一緒に取り組む時間をつくる
最初の数週間は親の“巻き込み力”が鍵になります。
「いっしょにやってみよう!」で始めることで、子どもも抵抗なく学びに入れます。
【STEP3】“正解”を求めすぎず、“思考の過程”を楽しむ
教材は「100点をとるため」ではなく、
「どう考えたか」を話し合う道具です。
- 「どうやって答えたの?」
- 「ちょっと変えてみたらどうなるかな?」
そんな会話の中で、子どもはどんどん“考えるのが好きな子”に育っていきます。
最後に:親の役目は「教える」ことではなく「ともに学ぶ」こと
親が全部を教える必要なんてありません。
むしろ、わからないままで一緒に悩む時間が、子どもにとって最高の学びになります。
プログラミング思考を育てる通信教育は、「すぐに効果が出る魔法の教材」ではありません。
でも、確実に将来につながる力を“じわじわと育てる土壌”になります。
「子どもの未来に、何を残したいか?」
もしその答えが「自分で考え、前に進む力」なら——
通信教育は、その第一歩にぴったりな選択肢です。
これからもこのテーマで、教材の比較や活用法、成功・失敗エピソードなどをシリーズで発信していきます。